どんぐりを伝える難しさ

2016.09.13 Tuesday

0

    我が家は1年生の秋にどんぐりに出会い、半年は環境設定をそこまで意識せず取り組みました。

    足踏み状態が続き、2年生の春から環境設定にも意識を向けて取り組みを再開し、今に至ります。

    どんぐりに取り組んでからは3年。ちゃんと取り組んでからは2年半ということになります。

     

    ただ、実生活で周りにどんぐりをしている人を知らないし、うまく勧めることができません・・・。

     

    お母さんたちの話題は、

    「高学年になると難しくなるから今のうちに計算や漢字を頑張らせないと」

    「高学年になると塾に行っている子といない子の差が顕著になる」

    という感じの話題でもちきりです。

    テレビを観る事も、ゲームをすることも当たり前で、子どもの勉強のモチベーションがゲームだ、という話題で盛り上がるような雰囲気でしょうか。

     

    どんぐりの良さは知ってもらいたいけれど、なかなか難しい。

     

    お母さんたちの学習塾の話題で、小学校低学年の「国語的算数教室」というのもが話題にのぼっていました。

    問題はとても難しいけれど、授業がおもしろいということで。

    9歳までにイメージ力を、というのは一見どんぐりに近いかもしれないけれど、アニメーションで先に見せてしまうようなので、どんぐり的には「もったいなさすぎてあり得ない」状態です。

     

    私自身、どんぐりを見つけた時は、

    「学習教材」

    としての認識でした。絵で解く算数、これは良い!!と思って始めた訳です。

    どんぐり理論は取り組みと平行して読み進めてはいましたが、腑に落ちるまでにはやはり時間がかかりました。

    一番大事な「ヒントを言わない」ところ。ここが難しい。

    教えてしまえば楽だし、目の前で正答を書く子どもを見て安心できるわけです。自分は大人なので、子どものやり方よりも効率よくできる方法が分かる。なので、まわりくどい方法や検討違いのやり方を試している子どもを目の前にすると、不安になるし焦りも出てくるわけです。教えたい衝動にかられます。

    最初はずいぶん誘導してしまっていました。思えば年長さん問題を・・・なんて、なんてもったいないこと。

    どんぐり問題を、ただの学習教材としてとらえた時、親も忍耐力を試されることになるなんて思わないだろうから、どんぐりの取り組みが難しくなることもあるのかなと思います。

     

    アニメーションでも印刷された絵図などでも、ここ最近は「イメージが大事」と言っていろいろな教材も増えてきています。

    「ほら、こういうふうに図にして、イメージで解くと解けるでしょ?」

    と教えてしまえば、大人は楽だし、子どもも難しい問題が解けて嬉しいし、それなりに成果というものが見えるわけなのでやっぱりそっちを選ぶ人が多いのだろうなあ、と思います。

     

    どんぐりが他と大きく違うところは、「ノーヒント」で「オリジナルの思考回路」を作るということを言っていること。

    こうなると、誰でもまず取り組みの最初からすらすら解けるということはないと思います。

    遠回りの考え方、計算せずに数える、手も足も出ない、ケアレスミス、何時間もかけて解く、勘違いをしたまま先にすすめてしまう、どんぐりを始めるといろいろなことが起こるので、そこで試されるのが親の忍耐なんだろうなあと思います。(何度も何度も私は余計なことを言ってしまって、自分の忍耐のなさを反省した日々が続きました)

     

    ノーヒントで教えないという点だけでいうと、宮本算数教室も同じですが、どんぐりは、「感情も育てる(守る)ことができる」ことが決定的な違いかと思います。(というか、教材で子どもの「感情」を言及しているのはどんぐりだけですよね)

     

    我が家はどんぐりを取り入れて何が変わったかというと、一番は子どもの情緒が安定したということです。

    算数の文章問題なのに、情緒、です。

    私のつたない文章ではこの思いをうまく伝えることができないのですが、何よりもどんぐりをしてよかったと思える部分がここなのです。

     

    この夏休み、子どもとめいっぱい外遊びを楽しみました。

    この2年間テレビを平日に見なくなったので、家族で遊んだり本を読み聞かせたり、ただおしゃべりしたり、とにかく日々笑いが絶えません。

    学校の宿題をしていないので、子どもにストレスがありません。時間の余裕もある。

    どんぐり問題をしているので、頭の中がクリアになって生活の不安が消えたようです。(もちろん学校の勉強に困ることはありません)

     

    どんぐりをたくさんの人に知ってもらいたいけれど、実生活ではなかなかハードルが高いのも事実。

    私はどんぐり問題の取り組みの様子や、時々感じたことをこうしてブログに綴りながら、「どんぐり」を伝えることを頑張っていこうかなと思っています。

    私が悩んでいたときに、どなたかのブログでどんぐりを知ったのがきっかけだったので、こんなブログでも誰かのきっかけになることがあれば嬉しいなと。

    子どもがすっかり成長したら、周りの人にもしっかり伝えていけるかな〜。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    書字障害のある子の算数の授業

    2016.06.29 Wednesday

    0

      更新がずいぶん空いてしまいました・・。

      どんぐりは週2問続けています。

      更新ができなかったのは自宅のネット環境がイマイチだったこと・・。(今もイマイチ。無線LAN買い替えないとダメかなあ(泣))

       

      たまっているどんぐり問題は全てアップしたいと思っているのですが、今回は学校の授業について書いてみます。

       

      おまめくんはちょっと特殊な状況なので、参考になる方がいるかどうかは分かりませんが書いておきます。

      支援級在籍、1年生から4年間同じ担任の先生です。

      今はマンツーマンです。

       

      書字障害とタイトルに書きましたが、診断が出ているわけではありません。

      書字障害はなかなか診断がおりるケースは少ないようで、発達検査の結果「書字障害の傾向あり」ということで学校に伝えています。

      今年1月にうけたWISC4。

      処理速度の符号という項目で、5点という結果でした。

      10点が年齢相応の発達と考えると、実年齢の半分の能力しかないといことです。(単純に考えれば)

      この符号は、事務処理能力→書く力。

      学校での板書などで大きなストレス(大きな余計なエネルギー)がかかるということだと思います。

       

      実際はこの結果が出る前から私は分かっていたので、1年生の入学時から「書き」に重点をおかないようお願いはしていたのですが、今年こういう結果が出たことで、先生も具体的に書かない授業を取り入れてくださるようになりました。

       

      算数は、ドリルは全くなし。

      教科書のみで進めます。

      教科書の問題は直接書き込みます。(繰り返ししていません)

      教科書の計算問題は、抜粋して1問だけ、ノート1ページに書くようにしているようです。

       

       

       

       

       

      計算はやり方の確認のみ。

      時々イラストが登場します^^

       

      ちなみに、このブログを書くにあたって国語のノートも見てみたのですが・・・

      見事に真っ白〜〜〜!!!

      4月から、何も使われていないことが判明しました!!

       

      この進め方で現状、単元テスト(A3サイズ両面カラーのテスト)は算数・理科・社会はおおむね100点をとっています。(時々ケアレスミスで失点はあります。ちなみに国語は、漢字の部分はテストでは空欄で出すので点数はつきません。でも読解問題の部分は全部○をもらっています)

      算数は、やらなくてもよいという最後の発展問題も問題なく解けます。

       

      国語・算数の授業は、毎日行っているけれど、疲れていたら保健室に行ったり、授業をやらずに畑にいったり、教室で折り紙や切り絵をしているようなので、授業は多分みんなの半分くらいしか受けてないです。

      実際私は、普通学級でどのような授業が行われているか実は知らないんですが、こんなゆっくりペースで、宿題なしで、学校の授業内容はやっぱり問題ないです。

       

      「もっと家で計算カードをさせてください」

      1年生の時に何度も言われた言葉です。

      「九九も覚えられないようでは4年生になったらついていけなくなる。将来が心配だ。」

      2年生の時に何度もまわりに言われた言葉です。

      今4年生だけど、今のところ何も問題なく、どんぐり問題も、学年相応の問題を楽しく解く事ができています。

       

      機能的になんらかの発達障害、学習障害のある子は特に、低学年で一見学校の学習につまずいているかのように見えると思います。

      計算が遅い、計算を間違える、漢字が書けない、九九が覚えられない、板書が遅い、字が汚い、ということが目についてしまいます。

      そうなると親や先生が焦っていろいろさせてしまい(目の前の「出来る」に安心したいため)、余計にエネルギーの無駄遣いをさせ、子どもをストレスフルな状態に持っていってしまって、結果高学年になって後天的(人為的)な学習障害になってしまうパターンが結構多いのでは?と思います。

       

      こういうタイプの子はエネルギーの消耗が激しいので、なるべくエネルギーを温存する方法が一番効果的だと実感しています。

      低学年で学習障害かも?と悩んでいる方がいらっしゃれば、ここはのんびり構えて外遊びとどんぐり問題が結局一番近道なのではないでしょうか?

       

      そうはいっても我が家はまだ4年生。

      難しくなるのはこれからだよ!などと言う方もまわりにはまだいらっしゃるので(5年生の割合でつまずく、6年生の時間と速さでつまずく、と高学年の親御さんは口を揃えて言われる)、定期的に観察して、報告をしていきたいと思います。

       

      ちなみに、例えば近所の大型スーパーでポイントが500円で1ポイントたまるのですが、ポイント5倍デイで○○円買った場合は何ポイントつくか、とかはすぐに分かります。

      ドライブに行った先で、家まで○○kmという時に、時速○kmで止まらずに走ったら何分で着くとかも分かります。

      消費税の計算も買い物に行った先で自分で考えて買い物をしています。

      ほんとにつまずくんかな?

       

       

       

       

      今年の宿題について

      2016.04.19 Tuesday

      0
        支援級に在籍しているので、宿題は支援級の先生が出しています。
        1年生の時から、少なめにしてもらっていました。
        1年生の時は少なめの宿題を本人がやっていました。(計算5問くらいのプリント)
        2年生から本格的に環境設定を整えることにして、少なめの宿題も私がすることにしていました。
        宿題をなくしてほしいという交渉はしつつ、ゼロにはならなくて、時々増えたり。(でも本人にさせていないので気にはならなかったですが)
        3年生の後半から、平日は「宿題は無理しなくてよいですよ」って感じになって、週末だけ私がするという感じに。

        で、この4月からのことなんですが、実質宿題無しになりました!!
        同じ先生が4年目でやっと・・なので、なかなか宿題無しという交渉は難しいものなのだろうと思います・・・。

        さきほどの家庭訪問で、
        「宿題は自学ということで良いですよ」
        と先生。
        「・・それは、提出が必要ですか?」
        と聞いたところ、
        「提出はしなくてよいですよ。おまめくんはいつも家でしている学習(どんぐり)の話しをしてくれているし、いろいろな生き物や植物を観察したり育てている話しも聞かせてくれています。こっちが教えてもらうことも多いくらいです。なので、それが自学ということで、提出はしなくても大丈夫ですよ」
        とのこと!!!
        実質の宿題免除、4年目にして承諾していただけたようです^^/

        正直少なめの宿題でも、毎朝ちょっと早起きしてやるのが(私が)大変だったので、免除はありがたいです。
        何より、いわゆる「読み・書き・計算」の宿題をせずにどう育つか、というのを実感していただけるのがありがたい。
        そして先生は、
        「おまめくんには家では自由にいろんなことをさせてあげたいと思ったんです。宿題をする時間よりも、自由に遊ぶ(学ぶ)時間を優先してあげたいと思うようになりました。」
        と言ってくださいました。

        1年生の時は計算のできないおまめくんを心配して、「家でも計算カードをしてください!!」とおっしゃっていた先生です。
        今は、ドリルをほとんどさせず、学校の「スキルタイム(ドリルの時間)」も、おまめくんには読書タイムということでのんびり過ごさせてくださっています。

        先生も最初は変わった親だと思われただろうな・・・。
        でも、成長していくおまめくんを見て、家庭の方針に共感してくださったのだと思います。

        この1年、楽しみです^^




         

        学習の記録

        2016.03.26 Saturday

        0
          どんぐりを選ぶ時に、宿題なし、ということが心配な方も多いかと思います。
          我が家は宿題をこの2年間、全くさせていないので、参考までに。

          ●家庭学習どんぐりのみ
          ●宿題・その他どんぐり以外の勉強を家ではしていない
          ●学校の授業でもドリルは使わず、教科書のみ(支援級なので先生と相談してそうなりました)
          ●九九を覚えていない

          という状況での、全国学力テストの結果。
          この『目標値』というのは全国平均点?






          国語は、漢字の書き、ローマ字が全滅。
          我が家は漢字のIF法も試していないので、漢字が書けないのは仕方ないと思ってます。
          あと、辞書の引き方、を間違えてました。
          読解で×がついているものがひとつありました。

          算数の間違いは3問。全部ケアレスミスでした。最後の問題を続けてミスしているので、集中力がきれたのか?
          問題・回答用紙をみると、理解できてなくて間違えたものはなかったようです。

          親切にも、問題用紙と回答のコピーが返ってきたので、間違えたところはお宝帳に貼って夏休みに再度取り組むことができるので、よかったと思います。
          ちなみに、おまめくんはテストの練習を学校ではしていないとのことです。(普通学級では、文章問題の類題をたくさん解いていたようですが)

          どんぐりだけで大丈夫、だと思います。

           

          授業参観

          2016.02.18 Thursday

          0
            先日、久しぶりの授業参観がありました。
            支援級での算数の授業。
            その日はおまめくん1人だったので、マンツーマンの授業でした。

            単元は
            「べつべつに いっしょに」
            というもの。
            先生はこの言葉は使わずに、まずは文章題を解きました。

            1つ30円のみかんが6個と、1本70円のジュースが6本あります。
            全部で何円になるでしょう。


            という問題。
            まずは自由に解いてみることに。

            (30×6)+(70×6)=600

            と回答するおまめくん。
            ​先生が用意した図に、線を囲むよう先生が指示。(みかん6個と、ジュース6本を囲む)
            次に先生が、違う方法を考えてみましょう、という提案をして、おまめくんは

            (30+70)×6=600

            と書く。
            ジュースとみかん一個ずつを囲む絵図を書く。

            この方法に名前をつけよう、ということになり、
            先生の提案で「べつべつほうしき いっしょにほうしき」
            と名付けられる。

            次の問題は、

            大きいバケツには3Lの水が入り、小さいバケツには2Lの水が入ります。
            それぞれ4回運ぶと全部で何リットルの水が運べるでしょう。


            これは先生から自由に絵図を描いてよいと言われたので、おまめくん、絵を描き始める。
            大きなバケツ4個、小さなバケツ4個。
            途中バケツのデザインに凝りすぎて止められる。
            先生から、
            「算数の図なんだから簡潔にね」との指示。
            自由に、と言われたのに、囲み方が「べつべつほうしき いっしょにほうしき」ではなかったので(大きいバケツ2つと小さいバケツ2つを囲んで10Lとメモしていた)、途中指示が入り、描き直しさせられる。
            結局「べつべつほうしき いっしょにほうしき」の2種類の絵図を描き、式を書入れる。

            最後に先生、
            「どっちの方法が「は(はやく)か(かんたんに)せ(せいかくに)」の方法ですか?」
            と問う。
            「いっしょにほうしきです」
            とおまめくん。

            という感じでした。

            なんというか、内容はそんなものだろうと思ったのですけど、衝撃だったのはおまめくんの様子・・・・
            最初の問題を解いてすぐは生き生きとしていたのですが、途中から目の輝きが消え、心ここにあらず・・後半フリーズ・・・
            退屈そう、というのは明確。明らかに、どんぐりをしている時と別人でした。
            先生はこれを「退屈そう」とはとらえず、「がんばりすぎて疲れちゃったんだね」と言って、お絵描きタイムに。
            おまめくん、バケツの絵に魚を描きいれたり、バケツの世界を広げて楽しそうに絵を描く。

            後からおまめくんに、
            「これもしかして一回やった?練習とかした?」
            と聞いたら、
            「それはないよ〜初めてだったよ。」
            とのこと。
            そうかあ。それでもこんな様子になってしまうのか。

            先生がある程度誘導しちゃうのとか、学校の授業だし仕方がないとは思うのだけど、文章題もやはりパターンなので類題の繰り返しだとこういう状態になってしまうのだなあと驚いてしまいました。
            ドリルばっかりの授業よりはずっとよいのですけどね・・。

            おまめくんが毎回どんぐりタイムを楽しみにしているのが分かりました。
            最近は5MXを選びたがるけど、好きな問題を好きなように楽しんで解いてもらいたいな、と思います。