タブレット学習について考える その2

2017.03.02 Thursday

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    その後、少しずつタブレットに接する時間を減らしていき、3ヶ月くらいでタブレットから離れることができたのですが、すぐに依存状態になってしまった様子がとても怖かったです。

     

    さて、タブレットが学習障害の子どもに有効なツールである、とお聞きになったことがある方は多いと思います。

     

    ちょっと話題になったこの番組でも紹介されています。

    ハートネットTV タブレットが学習障害児の未来を変える

     

    これまで知的に遅れはないものの、読みや書きに困難を覚えている子どもたちが学校の中で苦しい思いをしてきたのは事実。

    小学校、特に低学年の学習内容は読み、書き、計算が中心なので、本来賢いはずの子どもたちが、読み書きの困難さがあるというだけで「勉強についていけていない」と勘違いされているのも事実。

     

    確かに、ノートの代わりにタブレット、ならば便利なツールになるかもしれません。

     

    うちの子どもも書きに困難を抱えているのでその部分は理解できるのですが、よく考えてみると、

    「小学校の間に書くことを強要しない」

    ことでクリアできる問題だったりします。

    それでも、普通学級の中で特別扱いされることが困難な事例は多いでしょうが、授業中にそういった子どもだけタブレットを使う、というのも同じことなのだから、ならば「書かない」を受け入れてもらえる支援を受けたらよいのじゃないかな、と思います。

    そもそもノートへの書き写しの作業が多すぎるのです。

     

    タブレットの活用を、本当に眼鏡のようにサポートするツールとしてのみ使用できるのなら便利な道具になるけれど、もれなくついてくる魅力的なアプリや、動画や、ゲーム・・本来のノート代わりとは別の利用をしてしまう可能性が多いにあります。

     

    また、「タブレットが学習障害児に有効」というのは、板書の代わりに使うという部分が大きいけれど、どんどん教科書代わりになっていき、最後には先生代わりになって全校生徒に導入・・などと、履き違えた理解をしている大人が多いのかもしれません。

     

    子どもが小学校の間は、親が事前に将来的に補助する道具として活用できるような機能を調べておく、程度でよいのかなと感じます。

     

    実際にタブレット学習を取り入れてみて、子どもにとっては刺激のほうが強かったです。

     

    で、タブレットが子どもに悪影響を与えるかもしれない、と教えてくれる人は少ないとも感じます。

    ここ2年以上まともにテレビを見ていなかったけど、たまにつけてみるとCMの多くがゲームアプリや携帯電話会社のもので・・・

    つまり、テレビにしたらスポンサーを悪く言うことは絶対にないのだから、テレビで伝えられることはないと思います。

    むしろ、「少しゲームをしている子どものほうが全くしていない子どもよりも学力が高い」なんて情報まで流れてくるしまつ。

     

    今後、法律でタブレットやゲームに年齢制限ができることはまずないでしょう。

    でも、たばこの箱に書いているみたいな注意書きはぞろぞろ書き加えられることでしょう。

    つまり、親の自己責任ということです。

     

    依存性のあるものは子どもに与えるべきではないし、特に発達障害、学習障害のある子どもはのめりこみやすいので、安易に眼鏡のようなサポートの道具にはなり得なくて副作用のほうが大きいということを個人的には思っています。

     

    今はいろいろ情報があふれていますが、最終的には自分の目で子どもの様子を見て判断するしかないのでしょうね。

     

     

     

     

     

     

    タブレット学習について考える その1

    2017.02.28 Tuesday

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      更新していないどんぐり問題がたまってきてしまったのですが、いつか書こうと思っていた「タブレット学習」について、思うことを綴ってみたいと思います。

       

      おまめくんが小学校1年生になった時、学習の様子が心配になって、いろいろと調べた時期がありました。

      うちの子は学習障害なのでは?(実際そうです)と疑い、模索していました。

      まず、計算が遅いこと、これは学習障害ではありませんでした。(ストレスや自分の防御反応だったと思います)

      次に漢字を書く事ができないこと。漢字を覚えてもすぐに忘れてしまうこと。

      この部分でいうと、今現在漢字の「書き」を捨てていますので、実際どの程度書けるかは不明です。

      今4年生ですが、2年生までくらいの漢字も怪しいかもしれません。

       

      1年生の漢字までは、「ストーリーを作る」ことでクリアできていましたが、それでもザルだったので、すぐに忘れていきました。

      文字を「書く」ことそのものにも困難を覚えているようでした。

      これは、3年生でうけたWISCの結果にも現れていて、処理速度(書く力)が実年齢の半分という結果でした。

      今10歳なので、5歳くらいの能力しかないということです。

       

      そんなこんなでいろいろと模索している中、タブレット学習を取り入れたのが1年生の秋でした。(同時期にどんぐりにも出会っています)

      今はチャレンジもZ会もタブレットがありますが、当時のタブレット通信学習のさきがけは「スマイルゼミ」。

      多分、今の通信教育のタブレット学習も中身は大差ないだろうと思っていますが、教科書準拠のタブレット通信教育です。

      すでにどんぐりに出会っていましたから、「算数」「国語」はやらないことにして(セットになっているので購入はしていたわけですが)、漢字のみすることにしました。

      少量ならどんぐりに影響もないだろうと思ったし、漢字については紙に「書く」よりもストレスがないと思ったからです。

       

      しかし、私の考えはとても甘いものでした。

      タブレット学習をするおまめくんの様子が日に日におかしくなっていったんです。

       

      どのタブレット学習でも、おそらく学習後ご褒美のゲームがついてくると思うのですが、そのゲームに夢中になりました。

      親が設定できる最短時間は20分。

      でも、1年生の子に20分のゲームは長過ぎました・・・。

       

      2週間くらいたってから、朝起きると開口一番、

      「スマイルゼミやっていい?」

      と聞くようになりました。毎日、毎日です。

      (これを、「自ら勉強するようになった」と本当にとらえる人がいるのでしょうか?)

       

      どんぐりのほうは、始めたばかりなのでお宝に行くことが多かったのは気にしていなかったのですが、見事に長期休みのお宝取り組みでことごとく前にすすめず。停滞です。(どんぐりをやめようかと思い悩んだのもこの時期)

       

      私はしばらくしてタブレット学習を取り入れたことが間違いだったことに気がつきましたが、もともと私が与えたものです。

      夢中になっている状態で取り上げるのではなく、上手く離れるようにしなくては、と考えました。

       

      長くなるので続きます。

       

       

       

       

      メディアの影響

      2015.11.18 Wednesday

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        人為的学習障害(発達障害)ともからむことなので、うまく記事にできないかもしれないのですが、思うことがあり書いてみようと思います。長い記事になると思いますので、興味のある方だけおつきあいください。

        おまめくんは発達障害の診断が5歳に出て(一応診断名はふせますが)、支援学級という選択をしています。
        支援学級は、3種類あって、知的障害児クラス、身体障害児クラス、自閉・情緒クラスとあり、自閉情緒クラスは知的障害のない発達障害・学習障害の子どもが学びます。(自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害が主なのではと思います)
        うちの子は自閉・情緒クラスに所属しています。そして世間一般で言われている「発達障害・学習障害」は、知的な遅れを伴わない子どもたちのことをさします。

        以前どんぐり倶楽部について情報を集めていた時に、「人為的学習障害」という記事にたどり着き、大変ヒヤリとしました。
        思い当たることがあるか・・・考えました。
        5歳まで、メディアとの接触は、一般的(1日1時間〜2時間のテレビ)でした。(今にしたら多すぎるけど)
        夕方のニュースとNHKの子ども番組という感じでした。
        文字や計算などは保育園のうちは覚えさせる必要がないと思っていたのでさせていなかったのと、保育園もいわゆる幼児教育等は全くしない(自然保育といったほどではないけど)、普通の保育園でした。当然高速反復学習などさせてはいません。

        小学校になって計算に苦痛を感じるおまめくんを見て、学習障害ではないか?とも疑ったけど、計算問題はできないけど文章問題になるとできる。これがどういう状態か判断できずにいました。(自分の脳を守る反応だったのだと今は分かります)

        発達障害や学習障害の中には、「生まれつき」そういった特性を持っている子は絶対数いるのだと思います。
        全部が全部人為的ではないでしょう。
        おまめくんに関してみる限りでも、もともとそういった特性を持っていたと考えられるように思います。

        で、ここからが私の思うところなのですが、もともと発達障害の特性を持っている子は、より特性を持っていない子よりもメディアの影響を受けやすい、のではないか?と思ったのです。
        つまり、「生まれつき」発達障害の特性を大なり小なり持っている子どもは、さらに「人為的学習障害」になるリスクが高いのでは?と思ったということです。(そして、そういった特性をもともと持っていない子でも、あまりにその刺激が強すぎると「人為的学習障害」の状態になっていく、と思います)
        おまめくんの場合でいうと、「生まれつき」発達障害の特性はあったけれども、その当時【一般的】(だと思っていた)レベルのメディアの刺激でも、与えた影響は大きかったのではと思います。なので、5歳で診断を受けた時点で環境による影響は当然あっただろうし、どんぐりの環境設定をせずこれまでの生活を続けていたら、「人為的学習障害」の状態になっていただろうと思うのです。

        ここで余談ですが私の思いとして、もともと発達障害を持っている子どもたちのその特性について、そもそもその部分を否定的にとらえておりません。大きな大きな素敵な個性だと思っています。なので、「人為的」なものと表面上は似ていても、実態は全く違うと思います。
        人為的な学習障害は、もともと持っている素敵な特性をつぶして、悪い状態に変えた状態だと思います。

        また、これも余談ですが、発達障害の診断名は、「その子が困っている状態」から救えることができるのならば必要だろうけど(その子が困らないように、ペースを守れるように支援を受けることができるなど)、他の子どもと区別してラベリングするための診断名ならば不要だと考えています。(保護者目線、先生目線から診断名を必要とする、は違うと思うんです。)

        あと、お子さんが発達障害の診断を受けたことのある方でないとご存知ないと思うので書いておこうと思うのですが、(病院によって違うとは思いますが)、多くの発達障害の専門医の方は、メディアの影響の話しをしてくれません。
        生育歴は聞かれますが、「テレビを何時間見ていますか?ゲームやタブレットをさせていますか?」という質問は全くありません。
        ということは、表面的に現れている症状だけで判断するということになりますので、そこで「生まれつき」なのか「人為的」なのかを判断されることはまずないのではないでしょうか。
        そして療育施設等でも、日常の支援等の手法は教えていただけるけれど、メディアを制限するようにと言われることはないと思います。(少なくとも私が知っている支援機関では、メディア等の関連を指摘されたことはありません。)

        私の知っている限りの支援機関等では、例えば「テレビやゲームに夢中になって他のことができない」という問題点に対して、【気持ちの切り替えが難しい】ととらえます。その問題に対し、「1日のタイムスケジュールを決める」「時間制限をする」「ルールを決める」「テレビやゲームの時間をご褒美タイムにする」ということを解決策として提案することはあると思います。
        でも、そもそもテレビやゲームが悪影響を及ぼしてますよ、中毒になってますよ、と言われることはありません。

        我が家のケース。
        どんぐりで環境設定をしてから1年半以上たちました。
        今現在、テレビは今は週に1時間になりました。DSやWii、スマホ・タブレット等の電子ゲームはしていません。
        インターネットは自分で見る事はできません。私か夫が調べてそれを一緒に見る、ということは時々(週に30分もありませんが)あります。

        おまめくんのメディアの影響について驚いたことをいくつかあげてみます。
        (環境設定をする前、少しだけタブレット学習をしたことがあるのですが、この反応についてはいつか別記事で)
        ★時々「テレビでこんなこと言ってた」と詳細に語ることがあります。1年半以上前に見ていた番組の内容を、今でも詳しく覚えていて話すことがあります。
        ★テレビを見ていた頃、ニュース番組の内容を、将来自分の身に起こることなのではないかと考え、怖くて眠れない日が続きました。(この世界は怖いところだ・・という大きな不安感)
        ★お気に入りの映像は頭の中で何度でも映像として再現できると言っていて、時々頭の中で再現して楽しむことがありました。

        そしてこの記事を書こうと思ったきっかけが昨日のこと。
        大型書店に行って、いろいろ本を探すのに長く滞在しました。(1時間はいなかったと思いますが)
        その時に、絵本の宣伝DVDがエンドレスで流れていました。短い歌と映像です。
        もちろん、私も同じものを聞いていたのですが、そこまで印象には残っていなかったのですが・・。
        その日家に帰ってから、多動、ハイテンションでいつもとあきらかに様子が違うおまめくん。
        お風呂に入っている時に、エンドレスでその本屋で流れていた歌を歌いだしました。(おまめくん1人でお風呂に入っていました)
        聞いていて、始めは気にならなかったのですが、だんだん壊れたプレーヤーのように、止まらなくなりました。
        声をかけてお風呂からあがりましたが、その後もテンションは戻りません。
        私も夫もとても驚きました。

        その後は本人と話しをして、「こういう状態になったら、落ち着く風景を思い出そう」ということになり、おまめくんは「海で魚がはねたことを思い出す」と言い、しばらく布団にくるまって静かな状態にして、その風景を思い出すようにしました。
        すると落ち着いてきました。

        繰り返しの単純な刺激は、確実に子どもの様子をおかしくします。
        本当に気をつけなくてはいけないな、と、肝に銘じた出来事でした。

        最後に、Facebookで金森先生がご紹介してくださっていたサイトを紹介します。
        仙台医療センター「テレビ・ゲームの影響を考えよう」という記事です。

        おまめくんの同級生で、DSを持っていない男の子はおまめくんの他にはいないようです。
        学校が終わった後の公園は、複数の男の子がDSで対戦ゲームをしています。(ほぼ毎日)
        この時代、いかに子どもを守るか、にかかっていると思います。
        保護者は真剣に、「みんなが持っているから」「これが普通だから」と思わずに、子どもの様子をよく観察して、自分の頭で考えて判断した上で、自分の子どもに合ったメディアとの付き合い方を考えないといけないのでは、と思います。





         
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